地蔵通りを上りきり、道なりに右に曲がったところにある、黄色いおうち。そこに2010年8月18日に、おばあちゃまが一枚一枚丁寧に焼いているおせんべい屋さんができました!急な坂をのぼって視界に入って来た、お一人でちょこんと腰掛けられているお姿が、なんともいえずグッときました。
お米も国産こしひかり100%で、たれにも化学調味料なども一切使わず、炭も紀州の備長炭。蒸篭蒸しや天日干しをした生地を、おばあちゃまが暑い中ふうふういいながら、丁寧に焼いています。1人でがんばって焼いて、一日に100枚ほどしか焼けないんだそうですよ!
暑い中さっと麦茶をだしてくださり、どうぞどうぞとおせんべいの試食もさせていただきました。
材料や行程にとことんこだわっているだけあり、本当に上質な味わい!私は化学調味料が苦手で、おせんべいには入っているものが多いので原材料表示を見て躊躇することが多かったのですが、これは本当に美味しいだけではなく安心していただけます!
味付けもまろやかで、近隣の外国人の方も「おせんべいはしょっぱいものが多いけれど、これは本当に美味しい!」と、虜になってしまった方もいるそうですよ。
おせんべいをつくる行程を聞いてみたら、これは本当に大変!石臼でついた生地を天日干しにした状態からさらに、炭に火をおこすのに60分、中まで火が通るのに120分、その炭で煎餅の生地をあたためるのに60分、そこからようやく生地を焼いていくんだそうです。灼熱の中一枚一枚焼き上げ、煎餅をさまし、特製の醤油をつけ、また炭の上で煎餅を乾燥させ、再度冷ます・・・これをおばあちゃまが一人でやっていらっしゃるのかと思うと・・・。量産に走らない、いいものをつくりたいというこだわりに本当に頭が下がります。
箱詰めや袋詰めにもしてくださいます。愛情のこもった素敵な新しい神楽坂土産。おばあちゃんと神楽坂のぬくもりが感じられる、こういうの、本当にいいですよね。これからも楽しみです!
ちなみにこのおうち、とても一目をひくレモン色で、私もだいぶ前に初めて通りかかった時から記憶にのこっていました。やはり「黄色い家」としてみなさん認知されているようで、一度、住所に「神楽坂の黄色い家」とだけ書かれた手紙がちゃん届いたんだそうですよ。
穏やかなおばあちゃまと共に、幸せの黄色が目印です。
■お店情報
「神楽坂 地蔵屋」公式サイト
→地図(マピオン:じぞうや)
2010年9月現在、不定休。営業時間は日によって違い、大体10:30頃から夕方まで
神楽坂 袋町 地蔵坂 藁だな横丁 わらだな横丁
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