2007年12月に、5丁目(現在レシピ五十番さんの場所)から、6丁目に移転された松屋さん。場所は、ラ・トゥーエルさん、大〆さん、テオブロマさんなどがある一角です。6丁目の神楽坂通から、りそな銀行さんの斜め向かいの、ふぐの伯楽さんの角を入ります。
オーナーのご実家である奈良県の吉野で創業したのはなんと天保13年。170年ほどもの歴史があります。ずっと東京に店を出すなら、オーナーのご両親がよく来て好きだったという神楽坂へ・・・ということで、5丁目に平成14年に開業されたそう。
葛(くず)の和菓子や葛が練り込んだ製品などが中心。葛が名産なところは日本全国にあるけれど、その中でも吉野の葛は上質とされていたようで、和食で葛を使った料理に、「吉野仕立て」「吉野椀」などとよく名前も拝借されたりするそうです。
吉野葛と和三盆で仕立てられた干菓子「吉野懐古」。和三盆の優しさの中に、しっかり葛の風味が溶け込んでいます。落雁の中でも、しっかり葛の味がするものは珍しいんだそう。
和菓子だけではなく、そうめんなどに葛がはいったものも。桜の塩漬けなどもあり、これからの季節のお料理やお菓子に使ってみると、季節を感じられるかも。
葛が入っている特製の「法論味噌(ほろみそ)」も。今から600年も前に、奈良の南都元興寺で、僧侶たちの健康の為に作られた物を、昔ながらの伝統製法で現代人の好みにあわせて再現したもの。天然の極上味噌に、胡麻、胡桃、麻美、山椒美、山牛蒡、などなどを配合してあり、うまみたっぷり。コクがあっておいしいです!試食もできますよ。
葛そのものってどういう物か見た事がなかったのですが、葛藤という蔓植物の根っこからとれるものだそうです。これは平均に比べてだいぶ大きいもの。大変生命力の強い植物で、血圧を下げたり、血行を良くして肩こりを緩和したり、胃腸を強くしたりする効能もあるそう。なので、調子が悪いときには、葛湯にショウガなどを入れて飲むと調子が良くなったりもするそうです(ちなみによく薬局で葛根湯というのが売っていますが、あれも70%は葛なんだそうです)。漢方薬の先生などもお茶請けをこちらで買われて行くそうです。
オーナーもとてもお話ししやすい方で、私がいる間にも、お客さんが私にこのお店の魅力を語って行きました。常連さんにとっても愛されているお店なんでしょうね。^^
■お店情報
「東京 松屋本店」
(2008年2月現在、ホームページがないので情報を残しておきます。最新情報はお店にご確認ください)
定休日:水
営業時間:平日10:30〜18:30 日祝13:00〜18:30
住所:〒162-0825 新宿区神楽坂6-8 ボルゴ大〆102
電話:03-3269-4192(よいくず)
→地図(マピオン:松屋)
神楽坂 6丁目 6丁目 六丁目 神楽坂通り
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