坂下から上に上がるときに一番初めの左へ曲がる角(花屋さんのところ)を曲がってすぐ看板が見える、「お腹袋」。名前からして、なんだかこころあたたかそうなお店だ。
突き出しがこんなに出て来た。しかもほんと懐かしいような家庭料理な感じ!我が家の事情ですが、家庭で和食家庭料理を殆ど食べませんので、なんだかこういう料理を目の前にしてある種のノスタルジーにかられる。海外に暫く居て日本に戻って来た時のような。実際はちょろっと家を出て近所の小料理屋さんに行っただけなのに、不思議な感覚で涙がでそうになる。
「家庭料理」とあったので、誰でもが知っているようなまぁフツーの料理なのかなと思ったら、メニューにはなかなか面白い料理が。これは山芋の焼き物なんだけど、上に胡麻かゆかりがかかっていて、面白い美味しさ。しかも焼き加減もさっくりしていて、病み付きになりそう。
メニューの名前も面白い物が多く、聞かないと分からなかったり。これは「コメコメサンマ」。米ぬかにサンマをつけ込んだ物を焼いたらしいのだけど、「米ぬか漬けサンマ」とかの名前にしないところがお茶目。焼きサンマに米ぬかのコクがしみ込んでいて美味!!
赤鶏の手羽。
こちらのご主人は常磐津をやっていて(教室もこちらのお腹袋でやっているみたいです)、全国巡業しているらしい。お店に常磐津のお稽古場もあり、店中にそれらしき写真がいっぱい。息子さんも役者さん(里見浩太郎さんの一番弟子)。おかみさんもあったかい人柄で、笑顔がステキ。美味しくて心温まる空間でした。
■お店情報
「お腹袋(おふくろ)」かぐらむら
→地図(マピオン:お腹袋)
神楽坂 1丁目 1丁目 一丁目 小栗横丁
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