小栗横丁は熱海湯近くに、この辺りはこじんまりとしたお店が多い中、ひときわ目立つ外観でたたずむ「阿ら井」。
お昼の松花堂弁当。見た目が美しいだけでなく、一つ一つが味も丁寧に作られているのを感じてとてもうれしいメニュー。茶碗蒸しも、普通の湯のみぐらいの大きさより一回り小さくて、お弁当の各おかずとのバランスが最高に良い。あぁ〜、ひとつひとつを本当に大事に味わって食べたい!食べ終わった後も、手を合わせて「ごちそうさまでした」とちゃんと言いたくなる、満足感と心の安らぎがあるなぁ。
こちらのおかみさんのお父様は「お太鼓持ち」をやっていたそうで、舞台やお座敷関連の写真がところどころに飾られている。お太鼓持ちというのは私もしらなかったのだけど、幇間(ほうかん)や男芸者とも言われ、女性の芸者さんとともにお座敷を盛り上げる人らしい。こちらのだんなさんによると、もう今では日本全国でも1人ぐらいしか居なくなってしまった職業らしいです(
お太鼓持ちについては、こちらのホームページが参考になるでしょう)。こちらに飾ってあるのはもう30年以上前の貴重な写真で、結構無造作に飾ってあるが、さながらプチギャラリーのよう。今ではこういう写真は撮ろうと思ってもなかなか撮れないだろう。そして表情などがプロ意識を感じるりりしさで、ついつい見入ってしまった。おかみさんの若い頃に来ていたお着物なども、座卓と座卓の間にしきりのように吊るされていたりする。3ヶ月後とぐらいで違う着物にかえるらしいけど、こんなところにぺろっとステキなお着物が飾ってあって汚れないのかこちらが心配になるくらい・・・。^^
■お店情報
「阿ら井」公式ページ
→地図(マピオン:阿ら井)
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