『
東京六花街』
芸者さんに教わる和のこころ
浅原須美 2007
「
かぐらむら」編集部の方が編集されている、花街について現代人向けに一歩踏み込んだ面白い本。六花街なので、新橋、赤坂、芳町、神楽坂、浅草、向島(+八王子)のエリアが収録されています。神楽坂だけではなく、東京の花街の全体像がなんだか垣間見られた感じがしてしまう。
神楽坂のページでは、花街としての歴史だけではなく、ここ何年かの神楽坂にてどのような花街の変化が起こったかなどを、
粋なまちづくり倶楽部の副理事長さんが語っています。
ここのところ芸者さんが出演されるイベントなどが開催されるようになって来たと感じていましたが、それに伴う経緯など。そっか、やはり、いろいろ努力あっての賜物だったんだなぁ。
あと、神楽坂の現役芸者さんと元芸者で現在は料亭の女将をやっている方々での座談会的フリートークのページも興味深かった。他の花街とちょっと雰囲気が違う、みたいなことをみなさんおっしゃっていたのが印象的。
各花街の紹介が終わった後の第二部には、花柳界入門として、様々な基礎知識が分かりやすく書かれている。料亭とは?予算から決算までは?マナーと遊び方は?などなど。そのなかに「一見さんお断りのお店に行くには?」など、なかなかツテがないと入り込みにくい世界の扉を開けるヒントも載っています。
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