地蔵通りにたたずむ韓国料理店「ソウル」。外から中が見えにくいのもあって、今までなかなか入らないでいた。たずまいからしてそうなんだけど、中も「韓国の食堂」そのままという感じのなつかしい印象。
韓国のものが沢山飾ってあるとかそういうことで感じるものではないので、これはもしかしたら韓国に住んでいた人じゃないと感じない感覚なのかもしれない。ソウルの中心部では最近続々と姿を消して行っているスタイルなのだけど、韓国の食堂って気軽に入れて300~500円程度で気軽に食事が出来て、育ち盛りの子供がいそうなおばちゃん達が小さい店を切り盛りしている感じ。小さいテーブルや椅子が無造作に置かれ、箸とスプーンがテーブルにおいてあり、水は大体セルフサービス。メニューはどこの店でも大体同じで、一品頼むと突き出しのおかずがついてくる。ここに来ただけで、無性に韓国のランチタイムが恋しくなった。日本の韓国料理店って高級なところが多く、この手のお手軽系食堂が日本にはほとんどないのでなんか違和感を感じたものだった。日本にある韓国企業に隣接した立地条件だったら、韓国人にとってはあまりにも自然で、間違いなく大繁盛なお店だろうと思う。(写真はランチメニュー。夜はまた別。)
スンドゥブチゲ(おぼろ豆腐のチゲ)を注文。韓国でも店に寄って味が違うけど、ココのもとても美味しい。メニューも、チョングッチャンなんてほんと日本ではあまり見かけないものまでちゃんとある。チョングッジャンは、日本の納豆みたいな強烈な臭いを放つ味噌ペーストみたいなもので、韓国でもおじさん層の方が好んで食べる味。もちろんこの店ではチョングッジャンも初めから手作りなんだそう。おかみさんはソウル出身で、四谷で15年こういうお店をやっていたのだが、この江戸川橋の韓国料理店のママさんがおなくなりになったことで、1年ちょっと前からここを継ぐことになったんだそう。明るいおかみさんは話すだけで元気をもらえる感じの人。サムゲタン(参鶏湯)という鶏一羽の中に色々つめたのを煮込んだスープがあるんだけど、通常それ一つは日本人には多いので、ランチにはそれを半分にした「半ゲタン(半鶏湯)」なるものがある。サムゲタンを日本でこの値段で気軽に食べられるところは少ないと思うので狙い目かもしれない。
■お店情報
「韓国家庭料理 ソウル」
(あまりウェブ上に情報がないようなので残しておきます。)
〒112-0014 文京区関口1-9-1
TEL:03-3268-3766
営業時間:ランチ11:30〜14:00 夜17:00〜23:00(L.O.)
→地図
江戸川橋 地蔵通り
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